第20回演奏会後日談④~テレプシコーレ舞曲集

5月4日に開催した第20回演奏会のエピソードを順次紹介しています。

今回のメインはフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)の録音で使われているピーター・リーヴ編曲版のテレプシコーレ舞曲集でした。

PJBEの音源を聴いたことのある人はご存知の方も多いと思います。また、アンサンブルコンテスト用に沢山の編曲が出ているので、「学生の時に試奏してみた!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか

この譜面にたどり着くまでの経過は予告編で紹介させていただきましたが、1回の演奏で終わらせるにはもったいない素敵な曲でした。

勝川先生のレッスンで「ルネッサンスの舞曲集はジャズと同じ。リピートしたら装飾を入れるといいよ。」とアドバイスを受けていろいろな工夫をしていました。譜面にも装飾が入っている箇所もあるのでPJBEと同じと思っていると、「息継ぎが苦しいからオリジナルの音源を聴き直してみたら、元より難しいバリエーションになっていた。」など、意外な落とし穴が。

聞き覚えのあるオリジナルの音源と殆ど同じなのですが、一番大きな違いは最後8曲目のクーラント。譜面には「クーラント~フィナーレ」と書いてあります。クーラントだけでもドラマティックなエンディングですが、最後にフェルマータのコードが二つ並ぶとまだ終止線がではなく、「入場」へ突入!この部分がフィナーレなのですね。当日の演奏も冒頭とフィナーレの「入場」は終わり方を若干吹き分けました。

冒頭に戻ると言えばPJBEの大作には結構ありますよね。ロンドンの小景(ロングバージョン)、ブラスシンフォニー、戦いの組曲(Wバード)、高貴なる葡萄酒を称えて(これはロンドンブラスでした)。PJBEには遠く及びませんが、その魅力を堪能させていただきました。

クレフ・ブ ラ ス・ク ワ イ ヤ

CLEF BRASS CHOIR